インデックス投資をしていくうえで、
おそらく避けては通れないのが株価の暴落です。
暴落…
怖いなぁ。
せっかく投資をしていても、
暴落が起きてお金が減ってしまったらどうすればいいんだろう?
インデックス投資いちばんの落とし穴とは⁉
長期で投資を行えば勝てる可能性の高いインデックス投資ですが、
投資を途中でやめてしまう人も多いそうです。
なぜ多くの人は投資を継続できないのでしょうか?
投資信託の平均保有期間は約3年と短い
下のグラフは、投資信託の平均保有期間を表しています。
2020年のデータですが約3年程であり、
10年 20年 30年と長期の投資が前提のインデックス投資なのに
平均保有期間は非常に短い ということがわかります。
実際に長期投資を継続できている人は少ないようです。
これでは、長期投資による複利の効果やリスク低減などのメリットが得られません。
投信保有期間 じわり長期化、つみたてNISAは短期化 – 日本経済新聞 (nikkei.com)
多くの人は含み損に耐えられず売却してしまう
こちらはS&P500の長期チャートです。
.INX 4,283.85(▲0.24%)S&P 500 | Google Finance
チャートを見るとわかる通り、
大まかには右肩上がりの傾向がありますが細かく見ると大きくマイナスになっているところもあります。
平均約10%/年の上昇率があるといわれていますが、これはあくまでも平均です。
1年で見るとマイナス20%の年もあります。
また、2000年頃から2013年頃までは長い間イマイチな状態が続いていたこともわかります。
このように資産の減少が続くと、
人は含み損に耐えられず売却してしまうのです。
これが多くの人が売却してしまう一番の理由で、
インデックス投資の落とし穴だと考えられます。
このことはプロスペクト理論というもので証明されており、
人間は、利益が出た時の喜びより損した時の悲しみの方が2.5倍大きいそうです。
含み損が出ている中で投資を継続することは人間の本能に逆行する非常につらい行為です。
そのことを理解して、もし暴落が起きても鋼の意思で投資を継続しましょう。
長期投資を続けるために
含み損は通過儀礼。気にしない。
含み損に耐えられない人は投資で成功することはできません。
投資にはリスクがあり、価格は常に変動しています。
上がることがあれば、下がることもあります。
長期投資をしていれば高い確率で暴落を経験することもあると思いますが、
そこで含み損に耐えられず売ってしまうのは機会損失となるいちばんやってはいけない行為です。
いずれ得られる利益を得ることができなくなります。
必ずまた上がると信じて、
含み損が発生しても気にせず平常心を保ち投資を継続しましょう。
稲妻が光る瞬間に市場にいることが重要
2000年から2020年までの20年間での全世界株式の年間リターンは+6.1%でした。
しかし、
価格の上昇率上位10日間を逃すと+2.2%までリターンが減少してしまいます。
さらに、
上昇率上位20日間を逃すと-0.3%
上昇率上位30日間を逃すと-2.2%
といったように20年間のうちたった上昇率上位20日間を逃すだけでリターンがマイナスになってしまいます。
上昇率が高い日は事前に知ることはできません。
上昇率が高い日を逃さないためには、
市場にとどまり続けるしかありません。
長期投資は損が出ていても継続し市場にとどまり続けることがとても大切です。
上昇率が高い日は、「稲妻が輝く瞬間」と呼ばれます。
TwitterやYouTubeでの情報発信者の意見を鵜呑みにしない
TwitterやYouTubeを見ると、
「米国株急落!」
「S&P500 -50%!」
「株暴落間近!債権に逃げろ!」
「米国株はオワコン!」
「投資は今すぐやめろ!今一番稼げる方法はこちら!」
「今すぐ買え!これから上がる株!」
など、あおるような言葉や儲ける方法が別にあるなど胡散臭いですが人を不安にして注目を集めるような投稿がたくさんあります。
こういった情報発信は見るだけ無駄です。
インデックス投資でやるべきことは長期投資のみです。
そのアカウントが表示されないように設定してしまいましょう。
周りの意見に流されていては投資を成功させることはできないでしょう。
リスク許容度以上に投資をしない
長期投資をするためには、
投資したお金を取り崩すことはできません。
使う予定のあるお金を投資してしまっては長期のインデックス投資で大きなリターンを得ることはできません。
もしも投資したお金が短期的な下落で、
半分以下になってしまっても耐えることができるか考え、
耐えることができるくらいの余剰資金で投資を行いましょう。
ゆっくりお金持ちになろう
投資の神様と呼ばれるウォーレンバフェット氏の名言で、
「ゆっくり金持ちになりたい人はいない」
というものがあります。
なぜバフェット氏の投資方法を真似する人がいないのかと聞かれて、
こう答えたそうです。
世の中には、
「お金儲けの裏ワザ!」「絶対に儲かる!」などいろいろな情報がありますが、
中には詐欺などもあるでしょう。
早くお金が欲しくてそんな情報に騙されてしまってはいけません。
うまい話には裏があります。
バビロンの大富豪の教えに従い、危険や天敵から金を堅守しなくてはなりません。
金融機関からの営業も自分にとって本当に利益になるかはわかりません。
インデックス投資を継続してゆっくりお金持ちになりましょう。
鬼ホールド
短期的な値動きを気にして売買をしてはいけません。
暴落時に積み立てを辞めたり売却してはいけません。
稲妻が輝く瞬間に市場にいるために、
ひたすら保有し続ける、鬼ホールドが私たちにできる最善の行動だと思います。
含み損に耐えられず売ってしまうのは機会損失となるいちばんやってはいけない行為であるということをしっかりと理解して、
鋼の意思で鬼ホールドしましょう。
まとめ
インデックス投資では暴落時の含み損に耐えることができず、
売却してしまう人が多いです。
長期投資を続けるために、
- 含み損が出ている中で投資を継続することは人間の本能に逆行する非常につらい行為であることを理解する
- それでも含み損が発生しても気にせず平常心を保ち投資を継続する
- 稲妻が輝く瞬間を逃さないために市場にとどまり続ける
- TwitterやYouTubeでの暴落あおりなどは気にしない
- リスク許容度以上に投資をしない
- ゆっくりお金持ちになる
- 一度買ったらひたすら鋼の意思で鬼ホールドする
ということを意識していきましょう。
鬼ホールド 鬼ホールド 鬼ホールド